君は私の人生の、輝く太陽。






ドアを開けても、私の元には誰も来ない。







誰も声をかけてくれない。







席に座ると、机の中に紙が入っていた。








「なにこれ・・・?」







綺麗に折りたたまれた紙を開く。







『キモイんだよ!学校くんな!』







胸にナイフが刺さるようで。







心を貫かれていく。






ねぇ、キモいってなに?







私は学校に来たらいけないの?






別にいいじゃない。







誰が書いたのかは分からないけれど、おそらく莉子ちゃんと放課後に一緒に話していた人達だろう。







じわっと瞳に涙が滲む。







泣くな。







また、自分に言い聞かせる。







私は紙をぐしゃっと丸めて、ゴミ箱に捨てた。







こんな紙要らない。







誰に何を言われようと、私は生きないといけない。







涼香のために。







前は絶対に1人になりたくなくて、周りに合わせていた。







でも、今は友達なんかいらないと思う。






結局、誰も"私"のことなんて見ていない。







"私"を見てくれないのなら、要らない。







私は1人でいい。







担任が前のドアから入ってくる。







私たちの些細な異変には気づかない。







出席を取って、日程を話して去っていく。







いつも通りの日常なのに、全てレンズを通して見ているようで。






"私には関係ない"と、どこか他人事になってしまう。








私、なんでこんなふうに思うようになったんだろう。







周りも変わってしまったけれど、一番変わったのは自分なのかもしれない。







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