Sだけじゃ、たりない。
「あ、LINE教えて?」


「わかった」


私は、仁とLINEを交換した。

何を話せばいいの…?ていうか、どうして今朝会った仁と何一つ変わらないの!?逆に怖い…まさかやっぱり夢だったとか!?LINEで聞こうかな、さっきのこと。


「奈々の家ってどのへん?」


「坂を下ったところ」


「俺んちから近いから、今日一緒に帰ろう」


なんで、こんなに迫ってくるの!?

ていうかさっきのアレのこと考えちゃうし、2人きりなんてムリだし!


「あっ…それなら、途中まで洋介も一緒に帰ろう?」


私が提案すると、わりとあっさり「いいよ」と仁は言った。

私は内心、ホッとした。

だって、3人ならきっと変なことをされない。

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