黒猫の香音(後編)
「…水谷さん!!!」


そんな疑問を振り払うかの様に瑠華は急いで航聖の所に駆け寄る。


未だに香音は何が何だかんだ分からず混乱した面持ちで倒れている航聖を見つめる。









"西の空の『橙』が不気味に嗤う時"







「…ど……して……


こ………せ……………」










"それにより『紅』はいずれ色を変え"










「航聖ぇえええええーーー!!!!!!!!!!!!」













"秋の熟れた果実の様な綺麗な『朱』に変わりゆく"_
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