LOVE&LIFE
☆Third step☆

あいつなんか、嫌いだよ。

優弦君と付き合ってから1か月が経った。

私は優弦君からゆづと呼ぶようになり、敬語を使わなくなった。

相変わらず、ゆづの俺様な性格は変わらない。

「乃莉〜、コーヒー入れてぇ。」

「自分で入れなよ。」

「えぇ。動くの面倒臭い〜。お願い?」

私はこのゆづの「お願い?」っていう時の顔に物凄く弱い。

そして、ゆづも私がこの顔をすると弱いって事が分かっている。

「もー。分かったよ。入れます、入れますよー!」

「ありがと。乃莉ちゃん♡」

「ちゃん付けしないでよ。気持ち悪い。」

「お口が悪いよ。乃莉ちゃん?」

そう言いながら、私に抱きついてほっぺをつねってきた。

「なんで、抱きつくの。」

「ぶすっとした顔してるから笑顔にさせようかと思って。」

「腹立つ。」

「いつから、そんな口悪くなったんだよ。」

「元からこんな感じでした。少なくとも家族とではね。」

「じゃあ、心開いてくれたんだ。」

「知らなーい」
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