ハートに触っちゃダメです!

「ごめんなさい、丸瀬先生!」


急いで部屋に戻ると


「・・・あれ?」



丸瀬先生の姿はすでに無く



「帰っちゃったの?」



窓辺でカーテンが風に揺れ



「先生?」


窓から小声で呼んでみても

返事は無く・・・



「・・・そんなぁ

どうして黙って帰っちゃうの?」



溢れてきた涙



「光のバカ・・・・」






最後に思い出だけでも


って


それさえも



叶わない




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