白い狐は出会いの季節

バケモノ

[光side]







「は、あ、はは!」





どうしようね?この状況。





僕の首筋には男子高校生を瀕死状態にするほどのバケモノの手があたっている。




ヒンヤリと冷たい手が僕の体温を奪っていく。





手の方に目をやると、千切れた手錠が付いていた。







...やっぱりこのバケモノは、









「ねぇ君、何者?」





「...。」





「花楓ちゃんだよね?」





「...。」





「君を助けにきたはずだったんだけど。」





「...。」





「あのさ、」








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