白い狐は出会いの季節






「おい、なんだこいつ!!」




「待て!近づくなっ!!やめっ……。」





グシャッ。




グシャッ。






男2人の断末魔のあとに、2人の何が潰れた音が続いた。







あー。完全に嫌な予感しかしない。





多分結果的に助かったんだろうけど。








僕は驚きの連続に呆れながらもまたバケモノに近づく。






「あのさ、言ったよね?死人が出たらこっちが大変なんだってば。」





どうやらこのバケモノは銃撃の中、こいつらに近づき、照明器具を武器にしてこいつらの頭を殴ったらしい。




車にめり込んだ男達の頭にはガラスの破片が刺さっている。





うわぁ酷いことするねこの女子高校生。





一応男らの脈を確認しておこう。





「嘘でしょ。生きてる。こんな頭蓋骨骨折?みたいな状況で生きてたら生き地獄でしょ。」





< 60 / 121 >

この作品をシェア

pagetop