白い狐は出会いの季節



「だから早く帰ろってば!真唯も、花楓ちゃんも!!」





その声を聞いた瞬間、ふっ、と意識が自分に戻った。





そして体の力が一気に抜けてしまい、地面に倒れ込んだ。







「...!?桜井さんっ!!!」






真唯が必死な顔をしている。




さっきと違って、






もしかしてさっきの真唯は幻だったのかも。







ここで私の意識は完全に途切れた。
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