白い狐は出会いの季節
「あれ?随分と探るね?


何?好み?」


光さんが口を挟む。


「いや、わからなければいい。」


「あれ?無視された。まあいいや!


じゃあ僕からもなんか聞いていい?彼氏いる??」



「……。」



「そ、そんな顔しなくたっていいじゃない?なんか地雷踏み抜いた?じゃあ聞き方変えるね。

どっかの族に所属してる?」



ぶんぶん、と首がおかしくなるぐらい横に振る。


転校一日目にして暴走族に所属?死んでも嫌だねそんなの。







「へぇ、



じゃあ決まり!」


光さんの明るい声が響いた。
< 82 / 121 >

この作品をシェア

pagetop