【短編】恋のおわりとはじまり
「代入? ってxとかに数字を入れるんだろ?」
「そう。そこまでは大丈夫なのね。じゃ次。えーっと? x=-5だから……『8x+4』は……ってこんなに簡単な問題なのに分からないなんていってるの?」
「一人で勝手に進めるな。ちゃんと説明してくれ」
「教えてもらう側がそんなこと言ったらダメじゃん。つまりこれは×を省略してるだけだよ。だから元の式に戻して……」
私はそう言いながら式を書き込んでいく。
「でココがこうなるから答えがコレになるの。分かった?」
「へぇーなるほど。さすが1位」
「1位は関係ないっ! じゃ、私部活に行くから。てかあんた今部活停止だよね。さっさと終わらせないと部活についていけないよ?」
「あーはいはい分かってるって。とりあえずありがとな」
「とりあえずって……」
まぁいいか。
「ま、頑張ってね」
そう言い残して私は教室を出た。
「そう。そこまでは大丈夫なのね。じゃ次。えーっと? x=-5だから……『8x+4』は……ってこんなに簡単な問題なのに分からないなんていってるの?」
「一人で勝手に進めるな。ちゃんと説明してくれ」
「教えてもらう側がそんなこと言ったらダメじゃん。つまりこれは×を省略してるだけだよ。だから元の式に戻して……」
私はそう言いながら式を書き込んでいく。
「でココがこうなるから答えがコレになるの。分かった?」
「へぇーなるほど。さすが1位」
「1位は関係ないっ! じゃ、私部活に行くから。てかあんた今部活停止だよね。さっさと終わらせないと部活についていけないよ?」
「あーはいはい分かってるって。とりあえずありがとな」
「とりあえずって……」
まぁいいか。
「ま、頑張ってね」
そう言い残して私は教室を出た。