天空の覇者
「柳瀬っ…何しに来たん?」

突然背後から千里の甲高い声が俺の背中に響いた。

「俺のフォックスの被害状況を見にさ。随分あちこちやられたな…」

「ああ…バラしてみんとハッキリ言えんけどエンジン…交換せなイカんかも…それにカナート翼も取り付け部が変形しとる。ついでに…もういいや…どうせスカイホェールの修理優先せなイカんけん…しばらく手ぇ付けられんけん…」

「思ったより重症だな…パイロットはピンピンしとるのに…」

空を飛べない俺は単なる役立たずの税金泥棒だから…

皮肉言うしか能が無い。
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