天空の覇者
覚悟してたとはいえ待たされると不安になってくる。

「やっぱ死刑かな?…アイツらの前では、死を覚悟してるみたいな態度とってたけど…やっぱ死にたくねぇよ…俺を待っててくれるヤツだっておるんだ…生きてもう一回会いてぇよ…」

不安になれば本音も出てくる。

俺は、独房の中…無機質な壁の向こう…

ほんの数日前、自由に飛び回った大空を恨めしそうに睨んでいた。
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