校庭に置いてきたポニーテールの頃
同窓会に行くうえで、大樹のことはやっぱりけじめをつけておかないといけないって思っていた。

それはもちろん、マナや唯に会ったことも影響している。


『切り替える気があるなら、タイミングはいいかも』

『幸せになってもらいたいな』


別に同窓会で新たな出会いを期待しているわけでもなければ、大樹のことと同窓会とはそもそもが関係のない気もする。

しかし、どこかで気持ちを切り替えることをしなければ、この先も何も変わらないままなのだろう。

同窓会というイベントが、いいきっかけになると思ったのだ。


さらにもう一つ、私を後押ししているのは、大樹と会えなくなってから、時間が経っていることだ。

まだ大樹を想って切なくなることもあるけど、一人で気持ちを抱えていることにも、もう疲れてしまっていたのだ。

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