校庭に置いてきたポニーテールの頃
私はマナのことを勝手なイメージと噂だけで決めつけていた。

本当のマナは優しくて周りの事を考えられるような人なのに、私は今までマナを疑っていたのだ。

真綾ちゃんに怯えて行動することができない私なんかよりも、よっぽどいい子だと思うのに。


「ねえマナ。プリクラ撮りにいかない?」

マナはまだ、私と友達になりたいって思ってくれているのかな。


「行かない」


私がキョトンとしていると、マナは続けて言った。

「初プリはあっかと唯と3人で撮りたい!」

「……え、それはそうだけど、唯とはもう撮ってるんじゃないの?」

「うん、去年はね。でも今年は絶対に三人がいいんだもん!」


そう言ってえくぼを見せるマナが可愛くて、なんだか男子に人気があるのもわかる気がした。


私も頑張らなきゃ。

つらい思いをしながらも明るく振る舞うマナや、マナのことを初めから信じてあげることのできる唯みたいに強くなりたかった。

もう周りの目を気にするのはやめようと、私はこの時に誓ったんだ。

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