新年の幕開けはきみと
新年の幕開けはきみと
着いたのは、スターツホテルの駐車場。

「吉岡、行くよ」

ちょっと気後れする私の手を引いて、エスコートしてくれる坂井さん。
私は遅れないように着いていく。

目的のイタリアンレストランに案内される。

席に着くと、
「吉岡は、苦手な食べ物なかったよな?」と尋ねられて、「はい」と返事した。

「じゃあ、適当に注文するから」と、店員さんを呼んでオーダーしてくれる。
彼がオーダーしてくれたのはコースで、前菜・スープ・パスタにメインからデザートまで、美味しくいただいた。

「ごちそうさまでした。美味しかったです」

レストランから出ると、私は坂井さんにお礼を告げる。

プラネタリウムも食事も、坂井さんに出してもらった。

実はプラネタリウムのときに、「自分の分は払います」と食い下がったのだけど、「俺が誘ったんだから、気にしなくていい」と受け取ってもらえなかった。
たぶん、この食事もそうだろうと、私は素直に奢ってもらうことにした。

「そっか、良かった。じゃあ、帰るか。送るから」

そのまま、彼に送ってもらった。




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