キンダーガーテン    ~温かい居場所に~
「それより、先生の方がお疲れなのに…眠っちゃって…ごめんなさい。
色々なことがありすぎて…考えごとをしてたらいつの間にか眠って…」

「何を考えてたの?」

「あっ…海でギュッってされたこととか…
そういう経験は…初めてで…。
でも、先生といたら…もっと他の経験もあるのかなぁ~って…」

あれっ!…何を聞いてるんだろう。…まだ寝ぼけてるのかなぁ~?

「それって…キスとかの心配??
う~ん…………。
ずっとしないとは…言わないけど…。無理にはしないよ。
いつか唯ちゃんが良いと思うまでは、待つつもり。」

「えっ⁉でも…今日は…ギュッって…」

「あぁ~⁉それは…ごめんね!
今日のは、カウントしないでくれる?
オレも…テンパってたから…。
だって!唯ちゃんから告白してくれるなんて、想像できなかったから。」

「だったら…唯がもう"好き"とか言わなかったら大丈夫?」

「いや~、それは言って!…………言って欲しいです!!
大人として…もう暴走しないように頑張るから。…………ねっ!
ちゃんと理性保つから、ご褒美ちょうだい!」

いつも余裕の先生が、必死で何だか笑っちゃう‼

明日は11時に迎えに来てくれる約束をして…電話を切った。


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