夢と現実の交差点
プロローグ
 ーーー夢を見ていた。

 もう絶対に叶うはずがない願いの夢

 友達と笑い合う日常
 試合に負けてしまったときの悔しさがにじむ日常
 あるいは、一人の女性に想いを寄せ恋焦がれている日常
 普通なら当然のように訪れるはずのこの日常が俺からは欠落している

 どうしても運命に逆らうことは出来ないようだ
 そして、俺を嘲笑うかのように夢は現実味を帯びた日常を流し続ける……
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