君のまなざし
何とか置いて行かれないよう俺も加速するが、青のクーペは次の信号で左折してしまった。
右車線にいた俺は急に進路変更もできず、結局彼女の車を見失った。

きれいな横顔だった。
泣くのを堪えていたのか軽く下唇をかむようにしていた。

涙がこぼれ落ちた後も、その涙を拭いもせず大きな瞳で真っすぐ遠くの何かを見つめるように前を向いていた。

そのまなざしが強く俺の心に刺さった。
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