偽りの翼Ⅱ

予兆と幸せ


〈千尋Side〉



花恋が大きな声を上げた




その声を聞き、俺は声の方へと走った




扉を開けると頭を抱えてうずくまった花恋がいた




「どうしたの!?花恋、大丈夫?!」



そう聞いても花恋は痛そうに顔を歪めるだけで



救急車を呼ぼうと思った





「花恋、待ってて今病院行こう」



そう言い、救急車を呼んだ




「どうしよう……再発とかだったら…」




そんな不安を抱きながら。







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