偽りの翼Ⅱ
「ンー!フー、ハッ、フー」
「もう少しですよ!お母さん、頑張って!」
花恋の手に力が入る
もう汗だくで痛みに耐えていて。
「ンーッ、ハッ」
気づけば、
「おんぎゃー、おんぎゃー」
小さな小さな赤ちゃんが産まれていた。
3800グラムの女の子だ
「お母さん、産まれましたよ!赤ちゃん!」
「よか、った…………」
花恋は赤ちゃんを抱いた
助産師さんに支えられながら。
花恋は安心したように眠りについた