甘々なボスに、とろけそうです。


会社に入ってからここまで、あらゆるものが白で統一されていたというのに。

この部屋にあるもの――テーブルやソファ、デスク、コンピュータ、目に入る物のほとんどが、漆黒。


ただし、床だけは、そうじゃなかった。

白と黒のゼブラ柄。……なかなか派手だな。

 
「どうぞ、お座り下さい」


「……あ、はい!」


室井さんに誘導され、ソファに腰を下ろす。

私みたいな部外者が入ってきたというのに、ボスは、3つあるモニターを見ながら、PCをいじり続けている。

まるで私のことなんて見えていないみたいに。

カタカタ、とキーボードを打つ音のみが部屋に響く。

……その静けさが、余計に怖い。

< 46 / 194 >

この作品をシェア

pagetop