甘々なボスに、とろけそうです。


「新條 要(しんじょう かなめ)」


(?)


「得意分野はオールジャンル。オッサンとのトラブルで困ったら、なんでも相談してよ」


と、名刺を手渡される。


「はぁ……?」


エレベーターから降り、扉が締まるとその名刺に視線を落とす。


【弁護士 新條 要】


えぇ!? あの人……弁護士だったの!?


「……世も末だ」


あんな、紳士の仮面を被った、変態弁護士がいるだなんて。

色々と、勘違いされてしまった。オジサンを誘惑して秘書になったとか。食べられるとかなんとか。

ほんっと、一方的な人。

1日に2度も変態眼鏡と2人きりでエレベーターに乗り合わせるなんて、タイミングが悪いにも程がある。


さてと。戻りますか……ボスのところに。 

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