太陽の笑顔
『結婚しよっか。』


祐次が突然言った。


あたしの23歳の誕生日に…



『えっ?』


思考がついていかない。


『俺の奥さんになってよ。』


『本気?』


『こんなん嘘じゃ言えんよ。』


『あたし…』


『俺の隣で笑っててよ。』


あたしが中2の時に見た
あの太陽の笑顔で
祐次は笑っていった。


『伊藤梨華になっていいの?』


『伊藤梨華になってください。』


『喜んで。』


『絶対幸せにするから。』


『うん。』


そう言って
祐次はあたしの
唇にキスをしたの。



幸せってこういう事って
偽りなく思えたの。
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