契約彼女にした理由
「課長は幸せそう。」



課長の視線に私も課長を見上げた。



「課長は幸せそう。奥様を愛してらっしゃいます?」


「愛してる………か。随分と言葉にはしてない。だが、隣にいるのが当たり前の存在だ。」


「当たり前の存在。それって愛してるとは違う?」


「ははっ、どうかな?でも家に帰っていないと俺は生活できない。それに子供も可愛いし。」


「やっぱり課長は幸せそう。」


「幸せかもな。吉良は?彼とは?」



課長の言葉に詰まる。



「吉良は結婚願望ないのか?」


「………ありませんでした。」


「でした?今は違うって事なのか?」


「自分でも分からないんです。彼とは一緒にいたい。だけど恋愛と結婚は別なのかと。」


「別?」



驚いた課長の声に視線を向けた。課長がじっと私を見ている。



「恋愛と結婚は別なのか?俺は違ったがね。恋愛して一緒にいたいって思ったから結婚した。」
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