契約彼女にした理由

相思相愛

初デートの日、暗くなると点灯されるイルミネーションを見た私達は家に帰った。


凄く綺麗なイルミネーションに学は言った。



「葉月、俺の本気を見せてやるから。覚悟しておけよ。」



ニヤリとする学に私もにっこりと微笑み返した。



「覚悟して教えてもらうから。期待してるわよ、学。」



私の答えに驚く学に首を傾げた。



「葉月、俺と本気で付き合うって事か?」


「駄目なの?学が本気で恋愛しろって言ったんじゃない。」


「ああ、乗ってくるとは………。」



驚く学に微笑んだ。



「学となら変われる気がしたのよ。私の直感ってヤツ。」


「ははっ、そうか。なら、契約じゃなく、本気で恋愛してみるか?」


「ふふっ、挑むところよ。」



私達は手を繋いで綺麗なイルミネーションを見て回った。


学と出逢って一週間だけど、ずっと前から知っているような感じがする。



これが運命?



私はそんな事を考えながら、会社のあるビルに入っていく。
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