スキースクール殺人事件


「うわっ」


琉斗が何かにつまずく。


「……!!!」


それは隣の部屋の扉からでている足だった。


「波瑠…?」


琉斗が恐る恐る中に入る。


「うわぁぁあ!!」


「どうしたの!?」


唯衣が震える声で聞く。


「は、波瑠が…」


波瑠も死んでいたのだ。


左手にはナイフを握っていて、手首をきっていた。


「自殺なの?」


久美が静かな声で言う。


「おわった…」


ずっとうつむいていた愛が言う。

< 33 / 88 >

この作品をシェア

pagetop