「今から僕がRの為に即興で作った曲弾くから聞いてね」


Rは頷きながら拍手をして目を瞑って聞いてくれた。そしてそのままいつの間にか僕の肩で眠ってしまって僕の裾を掴んだまま離さなかった。



その寝顔を見れば見る程美しくでも眠りながらも瞳から一つの涙が落ちる。その涙を拭ってあげようと決めた、僕はその涙が忘れられなくなったのだ。



「君はどんな夢を見てどんな風に生きているんだい?」ただ…ただ…そう心の中で問いかけるしかなかった、夢の中でも出会えたら君を少しでも守ってあげれるんじゃないかとそう思っていた。







R…君は今どんな夢の世界にいるんだい?










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