PIECE -R-





君は変わらず海崖から切ない表情で海を眺めていた。君はどんどん前に行き落ちそうになった所を僕は走って引き寄せた。


「っ…危ない!!」
「ごめん…ね」


座り込んだ僕の目に飛び込んだのは君の膨らんだお腹が目に付いた。僕はとっさにひざ掛けをかけてカーディガンを羽織らせたのだ。
君は両手で顔を隠すように泣き始めて



「私ね…妊娠してシングルになるの」



僕にそう伝えてきたのだ。
僕はゆっくりと口を開いた
「君がシングルになっても僕は君たちを僕は沢山抱き締めて愛するよ」
と伝えた。そうすると君はとても嬉しそうに微笑んでくれたのです。





これから先子供が産まれて不安はつきものでしょう。どう子育てしたらいいかもわからないのは当たり前で苦戦もするだろうと、それでも僕は君を支えるのは変わらないよ。




大丈夫だよ






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