ハッピーエンドじゃ終われない
美織は不機嫌そうな顔をして、私をじっと見る。
「嘘。私にはわかるんだから。そろそろ話してくれてもいいじゃん」
「…ごめん」
中学時代の友達がこの数ヶ月で3人亡くなったの。
殺されたのかもしれない。
こんなこと話せるわけないよ。
私はうつむき、小さな声でそう言うしかなかった。
「そっか」
それから美織は何も話してこず、前を向いて私より2、3歩先を歩いていく。
美織、話せなくて本当にごめんね。
私達の間に気まずい空気が流れる。
ーーーガシャン!
今いる校舎から出て、隣の校舎に移ろうとしたときだった。
私の後ろで、何かが割れるような大きな音がした。
前を歩いていた美織が私のほうへ振り返る。
「何!?」
美織が私の後ろを見つめている。
私は美織の視線のほうへ、ゆっくりと後ろを向いた。
「植木鉢…?」
音の正体は植木鉢のようだった。
しかし無惨にも砕け散り土は散乱し、植えられていた花は根があらわになっている。
「何で植木鉢が…って、香苗大丈夫!?怪我してない?」
美織は顔を真っ青にし、私のほうへと駆け寄ってくる。
「う、うん…」
「上から植木鉢なんて、当たってたら大怪我だよ!?一体誰が…」
私達が落ちてきたと思われる校舎の3階を見上げると、そこには誰の姿も見当たらない。
「逃げたのかしら…私、3階まで行って見てくるよ。無駄足かもしれないけど、許せないもん」
「ちょっ…美織!」
「嘘。私にはわかるんだから。そろそろ話してくれてもいいじゃん」
「…ごめん」
中学時代の友達がこの数ヶ月で3人亡くなったの。
殺されたのかもしれない。
こんなこと話せるわけないよ。
私はうつむき、小さな声でそう言うしかなかった。
「そっか」
それから美織は何も話してこず、前を向いて私より2、3歩先を歩いていく。
美織、話せなくて本当にごめんね。
私達の間に気まずい空気が流れる。
ーーーガシャン!
今いる校舎から出て、隣の校舎に移ろうとしたときだった。
私の後ろで、何かが割れるような大きな音がした。
前を歩いていた美織が私のほうへ振り返る。
「何!?」
美織が私の後ろを見つめている。
私は美織の視線のほうへ、ゆっくりと後ろを向いた。
「植木鉢…?」
音の正体は植木鉢のようだった。
しかし無惨にも砕け散り土は散乱し、植えられていた花は根があらわになっている。
「何で植木鉢が…って、香苗大丈夫!?怪我してない?」
美織は顔を真っ青にし、私のほうへと駆け寄ってくる。
「う、うん…」
「上から植木鉢なんて、当たってたら大怪我だよ!?一体誰が…」
私達が落ちてきたと思われる校舎の3階を見上げると、そこには誰の姿も見当たらない。
「逃げたのかしら…私、3階まで行って見てくるよ。無駄足かもしれないけど、許せないもん」
「ちょっ…美織!」