暁月夜
彼女の戸惑い




私が差し入れを持っていきそのスーパーを教えて以来、タクさんはそこで炭酸水を買い占めるようになったらしい。


あのスーパーにある炭酸水はタクさんのためにあるようなものだ。




昨日も変わらずライブハウスに行き、今日はずっと家に引きこもっていた。



深夜になって無性にフルーツゼリーが食べたくなり家から歩いて10分のコンビニまでやって来た。


今時のコンビニは随分と品物の質が高くなっていてゼリーひとつにしても悩んでしまう。


どれにしようかと商品が陳列された棚の前で悩んでいると来客を知らせるメロディーが流れる。



24時間営業って偉大だなあなんて。







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