暁月夜




「……タクの女?」



聞き覚えのある名前に、そしてなによりその声に身体が反応した。


パッと勢いよく右側に顔を向けると、薄い色のサングラス越しに目があった。



「サクヤさん…ですか?」


「うん」



黒髪からの突然の金髪。ギラギラ光る金髪というよりはアッシュカラーに近くてよく似合っている。


サクヤさんだとわからなかったら怖いままだっただろうけど。






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