赤い糸~切れた糸の続き~
エピローグ
私、生田羅菜は高校を卒業し、社会人になって5年目の春を迎えた。

5年経った今も忘れられない人がいる。

それは1つ上の先輩だった速水咲斗さん。

初めて出逢ったとき、ほとんど一目惚れでアプローチした。

そして、私が2年の時、やっと付き合えたのに…

私が3年に上がった年の夏、咲斗さんは持病が悪化して、19歳という若さでこの世を去った。

恋人として過ごせたのはたった1年足らず、彼と過ごした時間はあまりにも短すぎたー

そして私は今も忘れられず、前に進めていない。
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