この空の下、君と、
文化祭

入学式の翌日から1週間。

「桜!行くぞ!」

「ちょっと待ってえー」

相変わらず、お昼は毎日城木くんとすごしている。

「奈美、いこー」

「うん!」

そして奈美たちも相変わらず。ただ、最近思うのは、あそこの二人、雰囲気よさげだなーっと。

いつの間にか優くんが、奈美のこと呼び捨てで呼んでるし。よきよき。なんだかこっちも嬉しくなってくる。


「おい!ぼーっとみてないで、はやく!」

奈美たちの方を見てたら城木くんに頭を叩かれてしまった。

「はーーい。」


そしてあたしたちは並んでいつもの場所へ向かう。

そういえば、最近は城木くんもあたしを容赦なく呼び捨てにするなあ。一応先輩なんだけどなあ。

なんて思いながら歩いた。
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