あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
「やーだぁ♡
ほんと校舎可愛いよね!三日月♡」

「それな♡♡」


と、2人ではしゃいでいると後ろから声をかけられた。




「おはようございます。
体育館までご案内しますか?」





とてもイケボだ。
もちろんあたし達は


「「お願いします!!」」


迷ったら嫌だしね。
どちらかと言うとすごく助かった気分だった。


ていうかイケメンじゃね?
それな!!


みたいな事をコソコソ話していたら
またイケボな声が。

「三日月希望校なの?」


どうやら案内してくれている先輩が聞いたみたいだった。


「はい!そうなんです!」


と夢杏が勢いよく言う。


「そっかそっか何科希望なの?」

「栄養科です!」


優杏は私を見て
そんなはしゃぐなよ~みたいな顔をした。


「僕と一緒だね。」
と言って先輩は振り向いて笑顔で言った。



え、じゃあこの先輩、栄養科の先輩だってこと?



「あ、着いたよ。
好きなところに座って待っててね。」


と、先輩はあっちの方へ行ってしまった。


「ゆー、はしゃぎすぎ。」

「優杏には言われたくないね。」

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