あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
「た、楽しかったか?!三日月」

と昴くんが焦って聞く。

もぅ!私だって恥ずかしかったんだから!

「楽しかったよ!優杏と二人で行ってきたの!」

思い出すだけで顔が赤くなっちゃうような
そんな出来事があった...なんて言えないんだけどね。
昴くん彼氏だし、かっこいい人がいたなんていえるわけないじゃん?

「そうか...優杏と行ったのか!」

昴くん...いつもよりちょっと調子おかしいかも
なにか動揺してるっていうかなんていうか?

「なんか呼んだ?」

と、兼戸が話に入ってきた。

「あれ、優杏どこ行ってたの?」

だって、さっきの『昴くんが突然ハグしてきた事件』のこと知らない感じするし...
まず、その場いたらいちばん最初に出てきて止めるはずだし??

どうやら、私の予想は的中

「んー?トイレ」

やっぱりぃっ!
さすがは私っ!兼戸の理解者!
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