あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
「ゆーぅ!」

ほら、きた兼戸だ。



「なーにー!」

「呼んだだけ!」



ムカつくわぁ笑


「てか、帰るけど、一緒行く?」

そう、兼戸とは家が隣同士なのだ。


「んー、昴くん待つから、また今度!」

兼戸はあまりいい顔をしなかったけど
おっけ!分かったと言って帰っていった。




しばらくしたら昴くんが来た。
「あれ、夢杏いたの?」

「うん!」

「ごめん、今日部活あるから帰ってもらっていいよ??」

昴くんが手を合わせて謝る。


「ううん、いいの!待つ!」

昴くんは驚いた顔をした。


そして、
「んじゃ俺の目の届く範囲にいてね。
一緒にしたまで行こ。」

と言って扉の前であたしが荷物をまとめるのを待っていてくれた。


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