あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
教室から外に出るまで二人とも無言だった。

いや、個人的には話すことがなかっただけなんだけどね。
でもなんかすごい昴くん神妙な面持ちっていうの??すごい慎重な感じ。

と思ってたら昴くんが口を開いた。
「三日月どうだったよ」

「うん?楽しかったよ!朝も言ったじゃん!」

「あ、そうだっけ。」

「そうだよ、もぅ!」

これにて2人の会話は尽きてしまった。
やっぱり昴くんも話すことなんてなかったんだよ。なんで一緒に帰ろうなんて...

あ、もうすぐ家...

「あれ、昴?」

兼戸がお母さんと一緒に出てきた。
兼戸がお母さんに耳打ちをしてこっちに来た。

「なんで昴ここにいんの?」

私は昴くんを見る。
昴くんすごく焦ってる感じだった。

それにしても兼戸のセリフもおかしくない??
だって、昴くん兼戸ンちの近くじゃん?

「あ、夢杏のこと送りに来たのね!
なるほど~ラブラブで羨ましいですね~
じゃねー!」

と言って兼戸はお母さんの所に戻って行ってしまった。

それにしても兼戸の言うことがおかしい。
私は昴くんに聞こうと思った。

「昴く「あ、確か夢杏の家ここだよね」

かぶせられた...。
仕方ないから諦めた。

「そうだよ。」

「じゃぁね!また明日!!」

......。
きっと昴くんは私が家に入るまで帰らないのだろうと思う。
だから私は家に入ることにした。

「じゃねー!またね!」

私は家に入った。
少ししてから外に出てみた。

やっぱり......

昴くん今来た道戻ってる。
兼戸のセリフで気づくなんて...
昴くん...そこまでしなくてもいいのに。。
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