あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
どうやら昴くん部活が終わったみたい。


「ごめん、待ったよね!」


全然あたしはないんとも無かった。
むしろ三日月のオープンキャンパスのこと思い出せたから良かった!


「ううん、かっこよかったよ!」


と言ったら、昴くん顔赤くしちゃって


「もっ、帰るぞ。」


って、あたしの手を引っ張って昇降口へ向かう
あ、そうだ上靴。忘れちゃダメだった。


「ねぇ、明日三日月行く?」

「三日月興味ねぇからな。夢杏の方こそ行くのか?」

「うん、行く!希望校だからね。」


って言った瞬間昴くんこっち向いてめっちゃ驚いた顔してた。
そして不意に引っ張られて抱きしめられた。



...ギュッ



「俺の...だからな。夢杏...」



昴くんは何かを呟いて離してくれた。


「もぉ、苦しいぃ!」

「突然ハグしたくなったの~」


私は上靴を持って先に昇降口を出た。
昴くんも後に続いて出てくる。

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