あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
家に入ってから私は中身を確認した。

ママはどうやら晩ご飯を作っているみたい。

中身はお便りなどのプリント類程度。

わざわざ届けてくれなくてもいいようなものばかり...私は部屋に戻った。

部屋には昨日届けてもらった茶封筒が置いてある。中身もそのまま

とりあえずそれと筆記用具を持ってリビングへ戻った。
これから宿題らしきプリントを終らせようという魂胆である。

そして、昨日の茶封筒の中から1枚漢字のプリントを取り出した。
計算より比較的楽だからね。

どうやら、ママはご飯の用意もそれなりに終わったらしくリビングへ戻ってきた。

「あら、お勉強?」

そ。
という適当な返事をしながら黙々と書き込んでいた。
もちろんこのプリント、裏表だからね。

やっと2枚書き上がった頃にはすでにママがキッチンで晩ご飯を準備していた。

私はそっこうで勉強道具を片付けて運ぶのを手伝いに行った。
< 41 / 222 >

この作品をシェア

pagetop