愛‥とは?夫婦‥とは?

過 去(学生)


私(綾華)と大空は、
近所で幼馴染
幼稚園、小学校、中学校、高校と
ずっと一緒。


私達が、中学生になった時
私のお父さんが
病気で亡くなってしまった。

お母さんは、気丈に振る舞い
頑張ってくれているのに
私はお父さんを亡くした
辛さに泣いてばかりいた。

その時、大空がずっと私の
そばにいてくれて私を支えてくれた。

小さいときから、
大空が大好きな私には
大空の存在は大きかった。

その時から、私と大空は、
幼馴染から恋人同士になった。

お母さんも大空を
可愛がってくれていた。

大空の家族は
お父さんとお母さんの三人家族。

二人とも写真家だが
結婚を境にお母さんは写真家をやめて
お父さんの手伝いをしている。

海外にも行ったりする
大空の両親。
だから、大空は一人で
家にいることが多かった。

そんな大空は、
おばあちゃんの影響で
ピアノが大好き。
だから、暇さえあれば、
ピアノを弾いていた。
私も大空のピアノの音色は大好き。

今日も、大空のピアノを聞きながら・・
うとうと‥‥‥
「クスっ・・綾華、また寝てる。
俺のピアノは、
綾華の子守り歌じゃないのに。」

大空は、ピアノを弾くのをやめて
綾華に毛布をかけ
綾華の頬にキスをしながら・・

「可愛い綾華、大好きだよ。」

「・・・うふふっ    
   私も…好きっ・・大空が大好き…」

「クスっ。やはり・・嘘寝…」

「違うよ。大空のピアノを聞いていると
     心が、温かくなるの。」

「ありがとう。」
と、言って

大空は、大切な物を扱うように
私の唇にキスをする。

何度も……何度も…

「‥んっ‥ぅん‥‥」

「綾華っ‥‥大好き…だよ。」

私は、大空が大好きだったし
大空も同じ気持ちだったから
私達は、中学の時には結ばれていた。
< 2 / 85 >

この作品をシェア

pagetop