愛‥とは?夫婦‥とは?

「あっ、すみません。」
と、男性が言った。

その声・・大空・・

私は、答えずに
エレベーターの隅によった。

大空も私だと気づいた。

お互いに、無言。

降りる階に着き
私は、慌てて出ようと
すると・・

いきなり、腕を取られて
「綾華っ、あの時は・・・」
「離して下さい。
  私には、関係ない事です。」
「綾華っ・・・」
「離して下さい。大声を出しますよ。」
と、言って、大空の手を振り払って
エレベーターを降りた。

心臓は、怒りからか、なんだか
バクバクしていた。

鍵をやっとあけて
中に入り慌てて閉めた。

まったく!!なんなの
いまさら・・・

貴方が、勝手に
私の前から消えたんじゃない。

本当に!!今更、なんなのよ!

気分を変える為に
お風呂に入り

ベッドに入ると
いつの間にか眠っていた

翌朝になっても
  紗輝斗の姿はなかった。

しかたなく、キッチンに行き
朝食の準備をしていると
玄関が開いて紗輝斗が
帰ってきて
「着替えてから、直ぐに行くから。」
と、言って
私の横を通り過ぎた。

その時、紗輝斗から
女性の好む香水の匂いがして

私は、全てが
わからなくなってしまった。
< 24 / 85 >

この作品をシェア

pagetop