愛‥とは?夫婦‥とは?
4項 

知 る


「なに!するんだよ。」
「何が、なにするんだ?なの
私、言ったよね。
貴方が綾華と結婚するとき
急がなくていいんじゃないかと。
だけど、大賀君は、
聞かなかったじゃない。
綾華は、紗輝斗が不安に思う事は
解消してあげたい
と、言っていたんだよ。
あんなに綾華、綾華、言ってた癖に
同窓会委員まで巻き込んで
綾華をおとした癖に
なんで、なんで、大事に大切に
しないの?
なんで、綾華を苦しめるの?
綾華が、大賀君に何をしたの?」
「りっ····綾華は、綾華だって
佐木山の匂いをさせて帰ってきたんだ
こいつらは、俺に隠れて
合ってるんだよ。」
と、紗輝斗はわめく。

メグは、大空の顔をみた。

大空は、少し考えてから
「エレベーターで、
一緒になったんだ。
俺は、話がしたくて
綾華の腕を掴んだんだ。
だが、
綾華からは、触らないでください。
私には、関係ないと
手を振り払われた。」
と、言った。

紗輝斗は、ええっ。
という顔をしていたが・・

「あんたね、ありもしないことに
振り回されて、綾華にあんな態度
とったの?
綾華は、口で言ってくれたら
対処出来るのに
どうしていいか、わからないと
ずっと悩んでいたんだよ。
あんたからする、女の香水の匂いも
気づいていた。
大賀、あんた女いるでしょ?」

「あっ、えっ、匂い?・・女?」

「綾華は、この間大賀と女性が一緒に
仲良く歩いているのを見てたぞ。
お前、そのとき、その指輪
はめてなかっただろ?
綾華は、それも気づいていたと
思うぞ。」
と、大空が言うと

「なんで、佐木山が?
やはり、綾華と一緒にいたんじゃないか?」

「違う。俺は、ピアノの用事で
帰りが遅くなったとき
前を歩く綾華を見つけた。
綾華は、不意に立ち止まり
あるものを見ていた。
俺は、何を見ているのか
回りをみたら、大賀が女性を
抱き抱えるような感じで歩いていた
なにかを指差した時に
左手が見えたんだ。

綾華は、ため息をつきながら
歩いて小さな公園に入り
ベンチに座り、空を眺めながら
涙もでない、そんな感情もなくしたか
と、呟いていた。

俺は、声をかけたが
嫌な顔をされたよ。

だが、送ると言ったんだ。
すると
結構です。とね。

ただ、同じ道だから
俺は、綾華の後ろを帰っただけだ。」

綾華の後ろ姿をみて
何度も抱き締めたかった
とは、言わなかった。
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