明日の蒼の空
「美味しいチョコレートを持ってくるから、ちょっと待っててね」
私は大急ぎで、みんなのふっちゃんでいただいてきた五円チョコを、りさちゃんの前に置いた。
「この世界にも、駄菓子屋さんがあるんだよ。明日にでも一緒に行こうか。りさちゃんは、五円チョコを食べたことがあるかな?」
私の問い掛けに対し、りさちゃんは何も答えない。
暗い表情のまま、微動だにせず、ずっと下を向いている。まるで幼少時代の自分を見ているよう。
「蒼衣ちゃん、ちょっといいかしら」
どうにもこうにも、りさちゃんを元気づけることができず、おたおたしていたところ、夏美さんに呼ばれた。
私はすぐに返事をして、夏美さんの部屋に入った。
「りさちゃんはね」
夏美さんは小さな声で、りさちゃんを家に連れて来た訳を話してくれた。
新たにこの世界に来た人のお世話をしている町長さんの吉川さんの話によると、りさちゃんは今日の午前中に東ひまわり町に来たという。
りさちゃんの両親や親類は、この世界にはいなくて、引き取り手を探していたとのこと。
私はフルタイムでは働いていないし、なるべく若い女性に引き取ってもらいたいとのことで、「夏美さんと蒼衣さんとで、この子を育ててもらえませんか。どうぞよろしくお願い致します」と頼まれたという。
夏美さんは、りさちゃんを引き取ることを了承し、馬車の最終便に間に合わなかったため、町の中心部から家まで歩いて来たとのことだった。
「蒼衣ちゃんに相談しないで決めちゃったんだけど、いいかしら?」
「いいに決まっています」
私は快く返事をした。
幼くして両親と離れ離れになってしまったりさちゃんの気持ちは痛いほどよくわかるから。
それに、私は夏美さんに助けられて救われた。夏美さんのおかげで私はここまで元気になれた。今こそ、その恩返しをしなければならない。
私は大急ぎで、みんなのふっちゃんでいただいてきた五円チョコを、りさちゃんの前に置いた。
「この世界にも、駄菓子屋さんがあるんだよ。明日にでも一緒に行こうか。りさちゃんは、五円チョコを食べたことがあるかな?」
私の問い掛けに対し、りさちゃんは何も答えない。
暗い表情のまま、微動だにせず、ずっと下を向いている。まるで幼少時代の自分を見ているよう。
「蒼衣ちゃん、ちょっといいかしら」
どうにもこうにも、りさちゃんを元気づけることができず、おたおたしていたところ、夏美さんに呼ばれた。
私はすぐに返事をして、夏美さんの部屋に入った。
「りさちゃんはね」
夏美さんは小さな声で、りさちゃんを家に連れて来た訳を話してくれた。
新たにこの世界に来た人のお世話をしている町長さんの吉川さんの話によると、りさちゃんは今日の午前中に東ひまわり町に来たという。
りさちゃんの両親や親類は、この世界にはいなくて、引き取り手を探していたとのこと。
私はフルタイムでは働いていないし、なるべく若い女性に引き取ってもらいたいとのことで、「夏美さんと蒼衣さんとで、この子を育ててもらえませんか。どうぞよろしくお願い致します」と頼まれたという。
夏美さんは、りさちゃんを引き取ることを了承し、馬車の最終便に間に合わなかったため、町の中心部から家まで歩いて来たとのことだった。
「蒼衣ちゃんに相談しないで決めちゃったんだけど、いいかしら?」
「いいに決まっています」
私は快く返事をした。
幼くして両親と離れ離れになってしまったりさちゃんの気持ちは痛いほどよくわかるから。
それに、私は夏美さんに助けられて救われた。夏美さんのおかげで私はここまで元気になれた。今こそ、その恩返しをしなければならない。