明日の蒼の空
第10章 心の空のキャンバス
 地上の世界に降りたとき、外を歩いている人たちを見る度に、私は思うことがある。

 携帯電話を見ながら歩いている人が日に日に増えている。

 いつも空を見上げながら歩いている私からしてみれば、目を覆いたくなるような異様な光景。

 携帯電話を見ながら歩いている人を見る度に、私は悲しく思う。

 人はいつから空を見上げなくなってしまったのだろうか。と考え込んでしまう。

 ただ、全ての人が空を見上げなくなってしまったというわけではない。

 空を見上げている人は少なからず見かける。

 楽しそうに空の写真を撮っている人がいる。

 美しい夕焼け空を見て「すごく綺麗」と笑顔でつぶやいている人がいる。

 そういった人たちを見かけると、私はとても嬉しく思う。

 ぜひ、お友達になりたいと思う。
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