明日の蒼の空
 空を見上げていると、いろんなことを思い出します。

 空にはいろんな思い出が詰まっています。

 空はいつでも見られるアルバムのようなものだと思います。



 良い思い出も、悪い思い出も、楽しい思い出も、悲しい思い出も、嬉しい思い出も、辛い思い出も、思い出というものは過去のものです。

 過去の思い出を懐かしみながら、これからまた新たな思い出を、空のアルバムに刻んでいこうと思っています。



 この世界に来てからの二年間、本当にいろんなことがありました。

 地上の世界で暮らしていた頃に経験できなかったことを経験させてもらいました。

 多くの人から多くのことを学ばせてもらいました。

 これからも、いろんなことがあると思います。

 多くのことを学ばせてもらえると思います。



 先日、町長さんの吉川さんから、とても残念な知らせを受けました。

 東ひまわり町郵便局長、御手紙郵太郎さんが旅立ったとのことです。

 人生は永遠には続かない。ということを、私はその時に初めて知りました。

 まだだいぶ先のことですが、私の第二の人生も、いつかは終わりを迎えます。



 生きるって、何でしょうか。

 生きる意味って、何でしょうか。

 人は何の為に生きているのでしょうか。

 何度か自分に問い掛けたことがあります。

 地上の世界で暮らしていた頃は、全くわかりませんでした。

 この世界に来てから、わかるようになりました。



 私には、目標があります。

 自分の幸せを、他の人に分けてあげられるような人間になることです。

 そして、またいつの日か、地上の世界で暮らしている誰かの心の空のキャンバスに、絵を届けたいと思っています。



 まだまだ未熟者の私ですが、一つだけ、自信を持って言えることがあります。
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