Closer




放課後。

リンとキョウちゃんに手を振ってから、私は違う友達のところへ行った。


「ルイ!今日他の男子も一緒やし!」

「あ、そーなん。誰??」


視線の先は、所謂ヤンキーな男子たち。


「なんかショウタが俺らも一緒にいれてやって言ってきたし」


ハハッと笑うこの人は、ビッチってふざけて呼ばれてるナナ。

可愛いのは確かだけど少し全体的に丸い。

デブではない。あとブスでもない。

ビッチだけど、ナナのアホ加減はあたしは好き。


もう1人は、さっき机にぶつかってきた、グレーの髪色のサクラ。

若干地味だけどよく喋るし、お調子者のキャラ。


「あ!あとチカもくるし」


短髪の茶色の髪の持ち主のタケが、ヘラヘラしながらビッチのナナに言い放った。


「まじかー!」


そう返事するナナとサクラは嬉しそうだった。


だからなんとなく、私も嬉しそうにした。
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