初めての甘い恋人
落とし物を届けてから数日たった今日は、雑誌とミュージックビデオの撮影だ。
私はミュージックビデオの撮影がカイルの仕事のなかで一番好きだ。音楽の流れるなか、その曲に合わせてシーンを撮影していく。
カイルは、姉の私でも見たことないような表情を見せる。私たちは生まれてくるときからずっと一緒にいる。それなのにまだ見たことない表情があったなんて…と感心しつつ、血のつながりがある弟にドキッとさせられるときもある。
ホントに色気が駄々漏れ…。少しは分けてほしいわ…。
自分の弟にそんなことを思いながら撮影を見守っていると、ジャケットのポケットにしまっていた携帯が着信を知らせた。
事務所からだ。
私は慌ててスタジオから出て、電話にでる。
『もしもし!お疲れ様です!』
『お疲れ様~!アリアちゃん。』
え?社長だ…。社長は女性で恋多き45歳。永本 あずささん。女の私も憧れる女性だ。なんの電話だろう……。
『撮影は順調?』
『あっ!はい。バッチリです!』
『そう、よかった。』
『あの、何か仕事の事でしょうか?』
社長から電話がかかってくることなんてほとんどないから、私は何か仕出かしたのかと心配になり、社長の言葉を待つ。しかし社長が発した言葉は予想しないものだった。
私はミュージックビデオの撮影がカイルの仕事のなかで一番好きだ。音楽の流れるなか、その曲に合わせてシーンを撮影していく。
カイルは、姉の私でも見たことないような表情を見せる。私たちは生まれてくるときからずっと一緒にいる。それなのにまだ見たことない表情があったなんて…と感心しつつ、血のつながりがある弟にドキッとさせられるときもある。
ホントに色気が駄々漏れ…。少しは分けてほしいわ…。
自分の弟にそんなことを思いながら撮影を見守っていると、ジャケットのポケットにしまっていた携帯が着信を知らせた。
事務所からだ。
私は慌ててスタジオから出て、電話にでる。
『もしもし!お疲れ様です!』
『お疲れ様~!アリアちゃん。』
え?社長だ…。社長は女性で恋多き45歳。永本 あずささん。女の私も憧れる女性だ。なんの電話だろう……。
『撮影は順調?』
『あっ!はい。バッチリです!』
『そう、よかった。』
『あの、何か仕事の事でしょうか?』
社長から電話がかかってくることなんてほとんどないから、私は何か仕出かしたのかと心配になり、社長の言葉を待つ。しかし社長が発した言葉は予想しないものだった。