初めての甘い恋人
仁は私を見た瞬間目を見開いて固まった。


そうでしょうね…。

仁に会うかもしれないから、このビルを避けてたのに…。

なんか、どうでもいい……なにもかも…。


私の目線が自分にないことに気づいて、護さんも振り返る。


「おう!仁」

「護……」

「なんだ!噂の女の子と上手くいったのか」

「あっ…。いや……」

護さんに言われて、組まれた腕をといている…。

腕を組まれているのも自然で、今気づいた様に慌てて……

遅いし…。


あなたがそうなら、もういい!!


「護さん、食事行きましょう!」

「え?あー、仁、またな」


私は護さんの腕をとり、仁たちがいる方と逆の方に歩き出した。


何なの!?だいたい、このビルで働いているんだから、遅かれ早かれ分かってしまう事なのに!!


彼女がいるにもかかわらず、一目惚れしたなんて言って、キスまでして…。

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