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別世界



目の前に、今をときめくアイドルグループのセンターを務める男がいる


こんな現実有り得るのだろうか?


まぁ、有り得る訳で…


「「龍輝(リュウキ)、はぴばー!」」


「ありがとー♪」


今日は龍輝の誕生日。小中学校の仲間数人で龍輝宅に押し掛け、勝手にお祝い(笑)
龍輝のスケジュールは事前に然り気無く探り入れたのだ


「皆忙しいのに有り難うな」


「忙しくないから気にすんなよー♪」


「え?だってもうすぐテスト期間だろ?」


「………」


龍輝がどんなに売れようと、私達の接し方は以前と変わらない。だって、目の前の男はアイドルの龍輝ではなく、久世龍輝という一人の男だから。




…………………………
…………


一頻り騒いで、時間も遅くなってきたので御開きになった。
私は家が近いので後片付けしてから帰ることにして、皆には帰って貰った。






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