ラズベリーな恋模様(A・T)



灯はじっとツリーを見つめていたけど、その瞳がキラキラ光っていて、私は嬉しさで泣きそうになった。


「……うん!」


ねえ、灯?
私、最高のクリスマスイブを過ごせたみたいだよ。

君と、一緒にいられたから。



「ねえ、とも。今日は、ともの誕生日でもあるでしょう?」
「あー、そういえば」

忘れてた、と灯は笑う。


「だから……」


私はそこまで言うと、灯の頬に顔を近付けて、そっとキスをした。


「……えっ」

灯は驚いたような顔をして私を見つめる。


「誕生日、おめでとう。それと、メリークリスマス!」



来年も再来年も、ずっと、君と一緒にいたい。

好きだよ、灯。





【みんな、愛し方を忘れてる。】
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